妊娠期間中は、食事に気を付ける必要がある重要な時期です。その中でも、「カニカマを食べてしまった!」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。では、カニカマを生で食べても安全なのでしょうか?
この記事では、妊娠中にカニカマを食べることについて詳しく説明します。
妊娠中カニカマを食べてしまった!大丈夫なの?
結論を先に述べると、加熱せずにカニカマを生で食べても何の問題もありません。消費期限内に食べる限り、リステリア菌などの食中毒の心配はありません。
カニカマの製造工程についても説明します。カニカマは、すり身に卵や調味料を加えて練り上げ、赤と白のすり身をシート状に加工します。その後、シート状のすり身を加熱して焼きます。さらに、1本1本を内包装し、長いトンネル状の加熱機で蒸す工程も経ます。
この製造工程において、カニカマは2度も加熱されます。そのため、リステリア菌などの有害な菌はこの段階で死滅します。つまり、生のカニカマでも安心して食べることができます。妊娠中でも安全に楽しむことができる食材の一つと言えます。
どれくらいの量食べてもいいの?
カニカマを摂取する際に注意すべきポイントとして、塩分量が挙げられます。カニカマ1本(約15g)には0.3gの塩分が含まれています。
妊娠中に1日に摂取しても良い塩分量は、厚生労働省のガイドラインによれば6.5g未満とされています。そのため、カニカマを食べる際には、1食で食べる量を3~4本程度に抑えることがおすすめです。
ただし、サラダなどにカニカマを少量付け加える程度であれば、特に気にする必要はありません。塩分摂取量を管理しながら、バランスの良い食事を心がけましょう。
カニカマは栄養満点
カニカマは、魚のすり身を主成分として製造されています。主にスケトウダラと、他にイトヨリダイやエソといった魚のすり身が使用されています。興味深いことに、カニカマには水銀に関して心配する必要はなく、厚生労働省の注意すべき魚のリストには含まれていませんので、安心して食べることができます。
カニカマは栄養価も高く、タンパク質が豊富で低糖質です。100gあたりのタンパク質含有量は12.1gで、1本(15g)には1.8g含まれています。カロリーも100gあたり89kcalで、1本(15g)では13kcalと低カロリーです。
また、カニカマは脂質も非常に少ない食材です。魚肉ソーセージ100gあたりの脂質が7.2gであるのに対して、カニカマの脂質は100gあたり0.5gと非常に少なく、ヘルシーな選択肢と言えます。
カニカマはスープに入れたり、サラダに乗せたり、混ぜたり、和え物に使ったりすることで、タンパク質を効果的に摂取することができます。食べ過ぎている場合に軽くダイエットを考える際にも、カニカマはおすすめの食材です。
まとめ
カニカマは製造工程でしっかりと加熱されており、そのためリステリア菌などの有害な微生物は存在しません。したがって、カニカマを生の状態で食べても安全です。ただし、注意すべき点として塩分量が比較的多いため、1食に食べる場合でも3~4本程度に制限することをお勧めします。
カニカマは魚のすり身を主成分としているため、タンパク質が豊富で脂質などが少ないのが特徴です。そのため、カロリーを抑えつつタンパク質を摂取するのに適しています。また、スープやサラダ、和え物などに簡単に加えることができ、手軽にタンパク質を補給できるのも魅力的ですね。食事のバリエーションに取り入れることで、栄養バランスを保つのに役立ちます。