今回の主題は、なぜかぼちゃが美味しくないかについてです。
自家製のかぼちゃを育てると、甘くないかぼちゃや水分が多すぎるかぼちゃに関する悩みがよく聞かれます。
この記事では、かぼちゃが美味しくない原因について探ってみます。
また、甘みのないかぼちゃや水分が多いかぼちゃの使い道についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
かぼちゃがおいしくない場合の理由
かぼちゃが水っぽいまたは甘くない場合、その原因は収穫時期に大きく左右されます。
特に家庭菜園では、早めに収穫してしまうことがよくあり、その結果、かぼちゃが美味しくない状態になることがあります。
ここで改めて、かぼちゃの収穫時期について詳しく見ていきましょう。
収穫時期の目安
かぼちゃの収穫時期は、雌花が開花してから30日〜50日が目安です。
日本かぼちゃは30日〜35日、西洋かぼちゃは40日〜50日と、少し違いがあります。市場でよく見かけるのは、主に西洋かぼちゃです。
かぼちゃの雄花と雌花は、花びらの膨らみの違いで見分けることができます。花びらの下に膨らみがあるのが雌花です。
かぼちゃの収穫時期の見極め方
開花してからの日数に合わせて、かぼちゃの収穫時期のサインを見逃さずに、美味しくないかぼちゃを避けましょう。
収穫時期の見極めを誤ると、かぼちゃが水っぽくなったり、甘みがなかったり、ホクホク感がなくなることがあります。
では、どうしたら良いのでしょうか?かぼちゃの収穫時期の見極め方には、葉っぱ、ヘタ、皮の状態をチェックするポイントがあります。
葉っぱの色が黄色に変わってきた頃が収穫のサインです。その後、ヘタを確認します。
ヘタのチェックポイントは、茶色の縦ラインです。緑色のヘタの部分に茶色が入ってきたら、収穫OKです。
皮の表面を見る場合は、ツヤがなくなってきたら収穫のサインです。手触りはゴツゴツとした感触になります。
そして、ここからが重要です。
家庭菜園ではついつい早く収穫してしまいたくなりますが、それはNGです。収穫直後のかぼちゃはホクホク感はありますが、糖分が少なく甘みを感じることができません。
かぼちゃを甘く、美味しく食べるためには、収穫後にかぼちゃを風通しの良い日陰に2週間ほど保管する必要があります。
この重要な方法を「キュアリング」と呼びます。キュアリングの目的は、収穫後にかぼちゃが腐るのを防ぐこと、そしてかぼちゃを追熟させることです。
追熟させることで、デンプンが徐々に糖に分解され、甘みが増すようになります。
甘いかぼちゃを楽しむためには、収穫時期の見極めとキュアリングが重要です。
ハズレかぼちゃの利用方法
早く収穫してしまったり、甘みが足りないハズレかぼちゃを活用する方法をお伝えします。以下では、いくつかの簡単なレシピを紹介します。
蒸しパンやパウンドケーキにする
蒸しパンやパウンドケーキ自体を甘くすることで、かぼちゃの甘みの不足をカバーします。
蒸しパンやパウンドケーキを作る際に、砂糖を加えるなどして調整することで、美味しく楽しむことができます。
かぼちゃリゾット
かぼちゃリゾットは、水分が多いハズレかぼちゃを活用するための方法です。塩、コショウ、コンソメ、チーズなどを使って味付けし、かぼちゃリゾットに仕上げます。
かぼちゃサラダ
かぼちゃをマッシャーなどで細かくつぶし、ピザ用の細切りチーズやはちみつ、加糖タイプのヨーグルトドリンクを混ぜます。最後にマヨネーズで味を整えて完成です。
これらのレシピを活用することで、早く収穫してしまったり、甘みの足りないハズレかぼちゃも無駄にせず美味しく楽しむことができます。
まとめ
今回は、かぼちゃが美味しくない理由についてお伝えしました。
重要なポイントは、収穫時期とその後のキュアリングにあります。
家庭菜園での失敗は、収穫を早めてしまうことや、収穫後すぐに食べてしまうことから生じます。
収穫時期の目安は、雌花が開花してから30日〜50日です。日本かぼちゃは30日〜35日、西洋かぼちゃは40日〜50日と、わずかな違いがあります。
チェックポイントは、ヘタに茶色の縦ラインが入った時や、皮の表面がツヤがなくなってきた時が収穫時期のサインです。
収穫後は、先ほどお伝えしたようにキュアリングを行ってからかぼちゃを食べるようにしましょう。